Locomotiblog

ICHI

http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/
ちょうど一年前の仕事ですが、来週ようやく公開となります。
切ったりぶちまけたり串刺したり差し替えたりしています。

無

スケジュールがズレ込んで結果暇な状態になると言うことはよくあることです。
ここ最近は良いのか悪いのか企画段階でお声を掛けていただくことが少なからずあるのですが、
そういったお話が１００％仕事として実現するかというとそうではありません。
１０お話を頂いたら８は消えて無くなるのがこの世界です。
運良く実現した２に心血を注ぎ、人生のモチベーションと糧を得て、
明日へと歩みを進めるのが今の僕に出来ることなのです。

しかしそろそろ企画を立ち上げる側に立たねばならないのかなと感じます。
口をあけて餌を待つのではなく、
狩をする側にまわる必要がある。

現場には物理的制約、限界があります。
その中でベストを尽くすのが現場の仕事です。

ＣＧには物理的限界はありません。
限界があるとすればそれは演出の限界です。

何でも出来るＣＧを前にして演出家は迷います。
その迷いに気付かぬ演出家も大勢います。
やらなくてもいいことをやり、やらなくてはいけないことを散漫にしてしまいます。
予算とスケジュールが湯水のごとくあるのなら問題はありませんが、
しかし多くはリーズナブルな環境とスケジュールで人生削って思いつきのわがままにつき合わされます。

そんな状況にだれがしたのでしょうか？
答えは簡単です。
我々です。
リスクをとらず、曖昧な立場に甘んじてきた結果がこの体たらくと言ってよいでしょう。

我々が呑みながら批判してる彼の人たちがどれほどのリスクを背負って狩をしているのかを考えずに、
『なんだこの餌、筋張って食えたもんじゃねぇよ』
と言ってる場合じゃないんですよ。

Untitled

上半期

とりあえず上半期の仕事関係を振り返ってみました。

まず年を跨いで昨年から持ち越していた、
・秋公開予定の映画『ICHI』(曽利文彦監督)のVFX作業。
と、
・夏公開予定の映画『火垂の墓』(日向寺太郎監督)のコンポジット作業。

続いて、
・BS-iの『2008年　宇宙の旅』II&IIIのCGディレクション。
・フジテレビ『世にも奇妙な物語　春の特別編　【いきいきデー】』VFX作業。
・CM『ゼスプリ』の軽作業。

で、これから
・某フル3DＣＧアニメのCGディレクション。

そんな感じでございます。
お仕事のご相談はお気軽に！

適材適所

近頃はディレクションの仕事が多く、
3Dはアニマティクス的な作業が中心で、
その代わりなのか大量のコンポジット作業をこなす日常です。
自分一人でやっていると手の届く範囲の事しか出来ませんが、
スタッフを配して相乗効果という名の才能の掛け算を行なうことの出来るディレクションは楽しいですね。

というわけで、
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